⑤コラム

【コラム】全日空1983臨時便シンガポール発モザンビーク行き


最終更新日 2023年11月27日



岸田文雄総理大臣が2023年4月29日から5月5日の7日間の日程でアフリカ4か国(エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビーク)を訪問しました。昨年(2022年)8月に開催された、第8回アフリカ開発会議(TICAD)では、アフリカを共に成長するパートナーと位置付け、今後3年間で官民合わせて総額300億ドルを人への投資を行うと表明しており、今後ますます、日本とアフリカ諸国とのビジネスが拡大していくと考えられます。
以前は、成田―カイロ直行便がありましたが、現在では日本からアフリカ諸国を結び直行便がなく、中東もしくはヨーロッパで乗り継ぎしなければ行くことができません。岸田総理が訪問するとなれば、当然、官僚や民間企業から多数同行しますので、時間的なロスを省くために政府専用便を使い、訪問国まで直行で向かうスケジュールが組まれます。
政府専用便とは、日本国政府が所有・運航を行い、政府要人の輸送などのために使用される航空機で航空自衛隊が管理しています。2019年からはボーイング777-300ERを2機保有し、通常は自衛隊千歳基地に格納し機体は全日空が整備しています。通常は2機体制で、主務機に要人が搭乗し、副務機に随行員が搭乗します。(Wikipedia他より抜粋)
アメリカの政府専用機で大統領が搭乗した航空機がエアフォースワンとコールするのは、そのためです。
岸田総理のアフリカ訪問と並行してイギリスチャールズ国王の戴冠式が5月6日に行われ、日本からは、秋篠宮ご夫妻がイギリスを訪問されました。
防衛省・自衛隊のホームページでは、岸田総理が4月29日から5月5日まで、秋篠宮負債が5月4日から5月7日まで政府専用機を使用するとなっています。
通常、随行員が搭乗するため2機体制で運行しているはずが、このようにスケジュールがダブってしまったため双方、1機体制での運行となってしまいました。
そこで、主務機に搭乗できない随行員が搭乗するために、全日空が臨時便を運航することになったと推測されます。
問題の臨時便は、5月3日シンガポール発、モザンビークのマプト行きのANA1983便です。臨時便ですが、乗客のほとんどが岸田首相の随行員であると考えられます。
以前より政府専用機を3機所有するような意見もありますが、アメリカのように国内の移動に政府専用機が使われることはほとんどなく、専ら国外の訪問時に使用されています。
使用頻度が少なく、税金の無駄使いとも揶揄されており政府専用機をもう1台増やすことは現実的ではなさそうです。
余談ですが、2019年にG20サミットが大阪で開催された際にはトランプ大統領を乗せてきたアメリカの政府専用機が4台、大阪の伊丹空港に駐機されていました。この光景は圧巻でした。
 

当事務所は、運輸・物流専門の行政書士事務所として、貨物運送業・利用運送業(第一種・第二種)、軽貨物運送業の許可・認可及び倉庫業許可・登録を行っています。運送業・倉庫業に興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせをお願いいたします。許認可取得だけでなく、開業後の業務運営や運賃設定、運賃交渉のやり方、元請運送事業者の紹介、法律で定められた書類作成の支援などをサポートさせて頂きます。

・行政書士 楠本浩一事務所のホームページTOP

 

 

ページのトップに戻る

合わせてこちらもお読みください

・運送業開業マニュアル
・利用運送開業マニュアル
・倉庫業開業マニュアル
・運送業コンプライアンスマニュアル(運送業2024年問題対応)
・物流特殊指定マニュアル

 

 

 

 

 

 
ページのトップに戻る

 

 

 

 

 

 

 


   ⑤コラム 

Generic selectors
完全一致検索
タイトルから検索
記事本文から検索
 お問い合わせ
contents
カテゴリー

楠本浩一

楠本浩一

1965年8月兵庫県神戸市生まれ。同志社大学卒業。パナソニック㈱及び日本通運との合弁会社であるパナソニック物流㈱(パナソニック52%、日本通運48%の合弁会社、現パナソニックオペレーショナルエクセレンス㈱)で20年以上物流法務を担当し、現場経験を踏んできた実績があります。