⑧旅客運送業

タクシードライバーの地理試験が廃止になりました


最終更新日 2024年5月5日


地理試験廃止②
タクシードライバーになるための高い参入障壁であった地理試験が廃止されました。大阪府では、タクシー運転者講習受講後の効果測定(地理)は当面残る予定です。
東京都や神奈川県、大阪府などの一部地域では、タクシードライバーになるために、二種免許取得の後に課される地理試験の合格が必要でした。この地理試験が大変難しく①地図を見て交差点名や道路名を答える問題や、②施設・建物等の近くにある駅を回答する問題などは、よほどその地域の道路を何度も走っていないと答えられない問題ばかりです。8割正解で合格できるのですが、合格率が50%と低い試験でした。この地理試験が課されるために首都圏や大阪といった都市部でタクシードライバーになるための高い参入障壁になっていました。
今回、2023年12月20日に開催された第3回デジタル行財政改革会議で、2023年度中にタクシードライバーの地理試験が廃止されることが決定しました。いままで地理試験がおこなわれていいた東京都や神奈川県、大阪府の地域でタクシードライバーの地理試験が廃止されています。
 
地理試験廃止③
地理試験が廃止になった背景には、タクシードライバー不足が深刻化する中、人材確保の障壁になっているとして、全国ハイヤー・タクシー連合会が廃止を求めていました。国土交通省も第3回デジタル行財政改革会議での決定を受け、地理試験の廃止を含めた2種免許の要件緩和などタクシードライバー確保のための規制緩和を行いました。この2種免許の要件緩和では、2種免許を取得するためには、21歳以上かつ運転経験3年以上の要件が必要でしたが、受験資格特例教習を受講することで19歳以上かつ運転経験1年以上で2種免許を取得することができるようになりました。
今回の地理試験廃止によって未経験者でもタクシードライバーになれるチャンスが広がりました。特にタクシードライバー高齢化に伴い、ドライバーが圧倒的に不足しており、タクシー会社によってはかなりの好条件で求人を出しています。2種免許の取得補助制度を設けているタクシー会社もありますので、タクシー業界への転職を考えて見られてはいかがでしょうか。

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楠本浩一

楠本浩一

1965年8月兵庫県神戸市生まれ。同志社大学卒業。パナソニック㈱及び日本通運との合弁会社であるパナソニック物流㈱(パナソニック52%、日本通運48%の合弁会社、現パナソニックオペレーショナルエクセレンス㈱)で20年以上物流法務を担当し、現場経験を踏んできた実績があります。