【コラム】相乗り集合場所の駐車場に対策
大阪から岡山方面に向かう場合は、山陽自動車道を通行しますが、高速道路料金が平日料金の場合約20%安くなる阪神高速道路3号神戸線⇒第二神明道路⇒加古川バイパス⇒姫路バイパスを経由して、山陽姫路西ICから山陽自動車道に入るルートがあります。私の場合、母親の実家である四国に両親を連れていく際には、大阪から阪神高速道路に入って、一旦高速を降り明石に住む両親を乗せて岡山を経由して四国方面へ向かっていましたので、この高速料金の安いルートをよく使っていました。
2000年に姫路バイパスと竜野太子バイパスが無料開放されたことで、従来から無料であった加古川バイパスを含めて40.1kmが無料で通行でき片側2車線の信号のない自動車専用道路として、多くのトラックの運行がこの無料の自動車専用道路によって支えられています。
JR姫路駅から西へ7.3kmの時点に姫路バイパスの姫路サービスエリア(以下、SA)があります。このSA少し特殊であり、バイパスからの進入ルートだけではなく、一般道路からの進入、退出ルートがあります。つまりこのSAは、バイパスの通行車両だけではなく、地域の一般住民にもSA内のレストラン等を利用してもらう目的で設計されています。このようにバイパスからも一般道路からもSAに入れる構造が、相乗りの集合場所として利用されてしまっています。
相乗りとは、1台の車に複数人数が乗り合わせることで、グループで旅行をする際に姫路SAに集合して1台の車に乗り込んで、旅行に出かけます。通常であれば、公共交通機関を利用して集合場所まで行った上で、友人の車に乗り込んで旅行に出かけます。姫路SAが公共交通機関があまり発達していないエリアであり、自分の車で集合してSAの駐車場に放置して1台の車に相乗りして出かけて行ってしまいます。宿泊旅行の場合は、数日間、SAの駐車場に留置きされていることがあり、人がほとんどいないのに駐車場が満杯になっていました。これによって本来、自動車道の休憩場所として利用するユーザーが駐車できない問題が発生していました。
SAを管理する国土交通省 姫路河川国土事務所も看板を設置したり、警告を繰り返していましたが、一向に解消される見込みがなかったため、2023年9月13日より一般道からSAへの進入を遮断することを決定しました。これによりSAへの進入はバイパスからの経路のみとなります。利便性のために一般道からのSA利用を開放していたのですが、マナーの悪さで本来、休息のために利用できる駐車スペースが不足する事態になってしまい、残念ですが、仕方がない措置かと考えます。利用者も1つ手前のバイパスから入るなど、裏ワザを使ってイタチゴッコにならないようにしてほしいものです。そのようなことが起こると、駐車スペースが有料化され、トラックドライバーが数時間の仮眠をとりたいと思っても駐車料を支払わなければならなくなってしまいます。
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